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兵庫県有馬温泉編その2
 ~炭酸泉を利用した炭酸せんべい その秘密に迫る!~

炭酸せんべいの製造過程において有馬温泉の炭酸泉がどのように利用されているのか、
その秘密を炭酸せんべいの老舗「湯之花堂本舗」の覚前氏にお話を伺いました。

■炭酸せんべいの由来

有馬温泉には1300~1400年の歴史があり、日本でも最古の温泉といわれています。また泉源が4つほどあるというのも大きな特徴で、そのうちの一つが炭酸泉というわけです。しかし炭酸泉そのものは長く毒水として恐れられ、地元の人でも近づくことすらしなかったといいます。その炭酸泉も明治になり、オランダの薬学者が調査したところ、飲用が可能で、消化を助け、胃腸にも良いといったことが分かりました。
そこで、当時の和菓子職人が、炭酸泉に目をつけ考案したのが「炭酸せんべい」でした。
当時の 日本ではかなりの高級品であった小麦粉、砂糖を使用し、一般庶民が簡単に食べられるようなものではない非常にハイカラなお菓子で、神戸あたりに駐在する外国人に食べられていたそう、と覚前氏。それでは、せんべいの製造過程で炭酸泉を使うと、どのような食感が得られるのでしょうか。

■炭酸せんべい、その食感とは?

有馬温泉の炭酸せんべいでは、炭酸が膨張剤の役割を果たし、せんべい生地の中に気泡を作るので、サクっとした食感が得られるといいます。炭酸泉を使う場合と使わない場合とで食感にどれだけの変化があるのか実験を行ったところ、「炭酸泉を使わない場合だと、せんべいがもっと固くなってしまうのですよ。炭酸を使う場合だと、色も白っぽいやわらかい感じに仕上がるのですが、
炭酸を使わないとこげ茶色のような濃い色になってしまいます。」と覚前氏。
湯之花堂本舗の炭酸せんべい丸缶 サクっとした食感がたまらない湯之花堂本舗の炭酸せんべい
湯之花堂本舗の炭酸せんべい丸缶
サクっとした食感がたまらない湯之花堂本舗の炭酸せんべい

■いつまでも変わらずに愛され続ける味を・・・

現在、有馬温泉では湯之花堂本舗を含め6軒の炭酸せんべい屋さんが軒を連ねます。各店がしのぎを削りつつも、お互い協力しあい炭酸せんべいの伝統を守っているとのこと。「おいしい炭酸せんべいの伝統を守り、いつまでも喜ばれるお菓子でありたい。そういう強い自負心が6店舗それぞれにあります。昨今の食品業界に見られる不正事件などを起こさないよう、これからも6店で切磋琢磨しあいながら、味と伝統を守り続けていきます。」と覚前氏から頼もしいコメントをいただきました。
温泉だけでなくお菓子製造でも炭酸泉が有効に利用され、多くの人に愛されるお菓子を生み出しています。